2026.10.12

「第35回寬仁親王牌(GI)」は、いよいよ最終日。

準決勝では、今年のビッグレースすべてで決勝進出を果たしていた古性が、わずか3/4車輪届かず4着に敗退。

 

さらに前年覇者の嘉永も決勝進出を逃すなど、S級S班にとって厳しい結果となった。

 

波乱のシリーズを締めくくる最終日は、決勝戦でのタイトル争いに加え、敗者戦でも実力者たちの意地がぶつかり合う。

 

決勝戦〜犬伏湧也と木村皆斗の主導権争い〜

 

決勝で注目したいのは、犬伏と木村の主導権争いだ。

勝敗を大きく左右するのは、各ラインがどのように主導権を握るか。

 

中でも、強烈なスピードを誇る犬伏に対し、木村がどう対応するかが最大のポイントとなる。

 

犬伏は昨年の同大会でも、思うように仕掛けられず悔しい結果に終わった。

 

今年はタイトルホルダーとして臨むだけに、昨年の雪辱を果たしたいところだ。

 

年末のKEIRINグランプリを見据えても、自分だけが勝つのではなく、ラインを連れて上位に送り込む走りができるか。

 

その判断と仕掛けに注目したい。

 

一方の木村にも譲れない理由がある。

 

同県の先輩・吉田拓矢とともに戦う決勝であり、二人は高校の先輩・後輩という関係でもある。

さらに吉田にとって、ここ弥彦はデビューの地。
そして、諸橋の魂が宿るバンク。

 

どうしても欲しいタイトルのはずだ木村が犬伏の主導権争いにどう抵抗し、吉田にチャンスをつなげるかも大きな見どころとなる。

 

木村の抵抗を受けながらも犬伏が一気に仕掛け、主導権を奪う展開になれば、番手を回る石原に大きなチャンスが生まれる。

 

犬伏が持ち味のカマシで別線を圧倒できるか、そして石原がその展開を生かせるかに注目したい。

 

そこで鍵を握りそうなのが郡司だ。

 

主導権争いを冷静に見極め、勝負どころでどの位置から動くのか。

 

犬伏と木村の攻防が激しくなれば、その隙を突いて郡司が一気に抜け出す展開も十分に考えられる。

 

犬伏のスピードが勝るのか、木村が展開を動かして吉田に勝機をつなぐのか。

 

それとも郡司が混戦を制するのか。ラインの思惑が交錯する、見応え十分の決勝戦となりそうだ。

 

10R・S級特秀〜地元の意地を見せる菊池岳仁〜

10Rで注目したいのは、地元・長野から唯一の出場となる菊池岳仁。

準決勝では佐々木悠葵との連係で決勝進出を目指したが、思い描いた結果には届かず、悔しさの残る一戦となった。

 

それでも、地元ファンの声援を背に戦う最終日。

 

最後まで意地を見せたいところだ。

 

地元開催のビッグレースを、このまま悔しさだけで終わらせるわけにはいかない。

 

準決勝の悔しさを力に変え、最終日は持ち味を発揮して白星で締めくくれるか。

 

菊池岳仁の走りに注目したい。

 

11R・S級特秀〜古性と深谷の意地、車券的に狙ってみたい町田〜

11RはS級特秀はメンバー唯一のS級S班となる古性が、敗者戦で意地を見せられるかに注目したい。

今年はビッグレースすべてで決勝進出を果たしていた古性だが、準決勝では3/4車輪届かず4着。

 

まさかの敗退となった。ただし、今大会は3日間③②④着と大崩れしておらず、脚そのものは悪くない印象。

 

最終日は脇本勇希の番手から、S班の意地を示す1勝を狙う。

 

対抗するのは深谷。

初日は松井が不発となる厳しい展開でも、力強い追い込みで脇本勇希をゴール寸前でかわして白星を獲得。

 

準決勝も番手を失った裸逃げの厳しい状況で4着に粘り込み、負けて強しの内容だった。

 

最終日は吉澤との連係で、持ち味のタテ脚を生かしたい。

 

車券的に狙ってみたいのが町田。

昨日は新山に突っ張られ後方に追いやられる苦しい展開も後方から一気にひと捲り。

 

そんな好調な町田が主導権を握ってペースに持ち込めば、古性や深谷にとっても簡単にはまくれないことになるか。

 

最終日、最後まで意地のぶつかり合い

決勝では犬伏と木村の攻防を軸に、郡司がどのように勝機を見いだすかが焦点となる。

 

一方、敗者戦でも菊池、古性、深谷ら実力者が巻き返しを狙う。

 

タイトル争いからは外れても、選手たちにとって最終日の1勝は今後につながる大切な結果。

 

S級S班の意地か、勢いに乗る若手の台頭か。寛仁親王牌の最後を飾る熱戦に注目したい。