2026.10.11

「第35回寬仁親王牌(GI)」はいよいよ3日目を迎える。

本日のメインはもちろん準決勝3個レース。

 

決勝進出を懸けたトップレーサーたちの激突が始まる。

 

今大会は初日から波乱が相次ぎ、賞金ランキング上位の選手たちも苦戦を強いられた。

 

一方で、共同通信社杯を制した佐々木悠葵が連勝で勝ち上がるなど、新たな勢力の台頭も目立っている。

 

ここからは一戦ごとの重みが増し、わずかな判断の差が明暗を分けることになるだろう。

 

今日は見どころの多い準決勝を展望したい。

 

10R〜諸橋愛の思いを背に、吉田拓矢が決勝へ〜

 

10Rで注目したいのは吉田拓矢。

今回の舞台となる弥彦は、吉田にとってデビュー戦を走った思い入れのあるバンク。 

 

そして、この地を長年ホームバンクとして走り続けてきたのが諸橋愛。

 

地元ファンの声援を背に数々の激戦を繰り広げてきた諸橋の存在は、弥彦の競輪を語るうえで欠かせない。

 

その諸橋の思いも感じさせるこの舞台で、吉田がどんな走りを見せるのか。

 

S級S班として積み重ねてきた実績に加え、特別なバンクで戦う今回だからこそ、いつもとは違う意味を持つ一戦になる。

 

対するのは脇本雄太、深谷知広、そして昨年の覇者・嘉永泰斗といった強豪たち。

 

誰が勝ち上がっても不思議ではない、厳しいメンバー構成となった。

 

その中で鍵を握りそうなのが木村だ。吉田は高校の後輩でもある木村に託し、連係から決勝進出を狙う。

 

準決勝は自分だけが勝てばいいという戦いではない。前を任された選手がどこまで力を発揮できるか、そして番手の選手が勝負どころでどんな判断を下すかが重要になる。

 

吉田が後輩の力を引き出し、最後に自らの脚で勝負を決めるのか。それとも他の強豪が力でねじ伏せるのか。弥彦のバンクに刻まれてきた歴史を感じながら、吉田の走りに注目したい。

 

11R〜連勝の佐々木悠葵、悲願のG1優出へ〜

 

11Rの中心は、ここまで唯一の連勝で勝ち上がってきた佐々木悠葵。

前走の共同通信社杯で初のビッグレース優勝を果たした佐々木は、その勢いを今大会にも持ち込んでいる。

 

初日、2日目と強さを見せつけ、地元地区の期待を背負って準決勝へと駒を進めた。

 

昨年の寛仁親王牌では準決勝4着。

あと一歩のところで決勝進出を逃し、悔しさを味わった。

 

だからこそ、今回は特別な意味を持つ。

 

ビッグレースを制した自信と、昨年の雪辱を果たしたい思い。

 

その両方を力に変え、今度こそ初のG1優出を成し遂げたいところだ。

 

しかし、佐々木の前には強力なライバルたちが立ちはだかる。

 

犬伏がスピードでねじ伏せるのか、それとも寺崎-古性のS班コンビが存在感を示すのか。激戦必至の準決勝となりそうだ。

 

12R〜郡司、眞杉、石原が決勝進出を懸けて激突〜

 

12Rも実力者がそろい、展開の読みが難しい一戦となった。

注目したいのは、 S班勢に立ちは向かう石原颯。

初日、2日目ともに長い距離を踏みながら、弥彦の長い直線でも粘り強さを発揮。

 

嘉永や山口といった強敵を相手に、持ち味の先行力を見せつけてきた。

 

今回の清水裕友との連係にも注目!

両者はオールスター準決勝で連係し、ワンツーを決めた実績がある。

 

石原が思い切った仕掛けで主導権を握れば、清水にも勝機が生まれるだろう。

 

少し気がかりなのが眞杉。

 

オールスター以来、約2か月ぶりの実戦となった今開催。

 

初日は積極的にバックを取る走りを見せたものの8着。

 

2日目は菊池との連結が外れ、4番手から自力でまくりを放ったが、4着に終わった。

 

本来の眞杉なら、持ち味のダッシュとスピードで一気に前団をのみ込む場面があってもいい。

 

ただ、久々の実戦で本来のキレを取り戻すには、もう少し時間が必要なのかもしれない。

 

それでも、眞杉は厳しい状況でも戦い抜く対応力を持つ選手。

 

オールスターでも落車後の状態で決勝まで勝ち進んだように、苦しい条件下でも勝負に持ち込む力がある。

 

準決勝でどこまで修正してくるかが大きな見どころとなる。

 

決勝進出を懸けた最後の関門

 

準決勝から決勝へ進めるのは、各レースわずか3人。

 

ここまで勝ち上がってきた選手たちにとって、決勝進出はタイトル獲得へ向けた大きな一歩となる。

 

実績だけでは測れない勢い、ラインの結束、そして勝負どころでの判断が結果を左右するはずだ。

 

弥彦のバンクで新たな主役が誕生するのか。それとも経験豊富な実力者が意地を見せるのか。

 

寛仁親王牌3日目、決勝への切符を懸けた熱い戦いが始まる。