松阪記念を振り返る【次走で注目したい4選】
2026.10.05
てんのうです!
松阪競輪開設76周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪」も無事に終了。
最終日は郡司浩平が優勝を飾り、新山響平が2着、阿部力也が3着。決勝まで含め、連日見応えのあるレースが続いた開催でした。

記念競輪は優勝者だけに目が行きがちですが、4日間を通してレースを見ていると、「この選手は次走でも面白そうだ」と感じる選手が必ず出てきます。
今回は、そんな中から私が次走で注目したい選手を4人ピックアップします。
新山響平【負けて強しの決勝】
まずは新山響平。

これは改めて言うまでもないかもしれませんが、今回の新山は非常に「新山らしい」競走を見せてくれました。
何より印象に残ったのが決勝です。
新山-阿部拓真-阿部力也の3車で主導権を握り、そこへ地元の浅井が動き、さらに杉浦もカマシで襲いかかる。
番手がもつれるだけでなく、前後から動かれる厳しい展開。
それでも新山は簡単には主導権を譲らなかった。
最後は郡司に交わされて2着となりましたが、これはまさに「負けて強し」の内容だったと思います。
自分のスタイルである先行を貫き、それでいて強豪相手に最後まで粘った。
結果だけを見ると2着ですが、次走でも先行選手としての評価を下げる必要は全くないでしょう。
むしろ今回のような競走を続けていれば、展開さえ噛み合ったときには、次こそ押し切りまで十分期待できます。
次走:10/9〜弥彦 寛仁親王牌
斉藤樂【自在性が一段上がった】
次に挙げたいのが斉藤樂。

今節を通して感じたのは、「なんでもやるな」という自在性です。
自力だけにこだわるわけでもなく、展開に応じて位置を取り、流れを見ながら仕掛ける。
競輪でいう「自在」という言葉は簡単ですが、実際にそれをレースで表現するのは難しい。
その中で今節の斉藤は、レースの流れに合わせて自分の位置を作り、勝負どころではしっかり動く姿を見せていました。
もちろん、まだ課題はあるでしょう。
ただ、こうした経験を重ねていけば、単純な自力型とは違った怖さを持つ選手になっていくはず。
今回の松阪で見せた自在性を、次走でも発揮できるか。
個人的には非常に楽しみにしています。
次走:10/11〜小倉 F1
松岡貴久【追い込みの中に見えたタテ脚】
そして松岡貴久。

近年は追い込みにシフトしている選手ですが、今節は2日目にタテ脚を見せる場面がありました。
ここは今後の車券を考えるうえでも注目しておきたいところです。
追い込み選手として番手を回る機会が増えているからこそ、前を任せられる自力型が強ければ強いほど、松岡の持ち味も生きてくる。
そのうえで、自分で踏めるタテ脚が残っているとなれば話は変わってきます。
単純な「番手からの差し」だけではなく、展開が少し乱れたときや、前が踏み合ったときにも浮上できる。
次走で前に恵まれる展開があれば、今節で見せたタテ脚を生かして、きっちり差し抜ける場面があってもおかしくないでしょう。
追い込み選手だからこそ、前の選手との組み合わせまで含めて注目したい一人です。
次走:10/21〜四日市 F1
都築巧【「漢字の競輪」を貫く男】
最後に挙げたいのが都築巧。

今回の4人の中でも、少し違った意味で注目している選手です。
今の競輪は、効率よくレースを組み立てることが非常に重要になっています。
位置取り、仕掛けるタイミング、ラインの結束。
車券を買う側からすれば、レースが大きく乱れることを嫌う人も多いでしょう。
そんな中で都築は、追い込み選手として「漢字の競輪」を貫こうとしているように感じます。
果敢に競りに行く。
当然、こうした競走はレースを乱すこともあります。
今の競輪ファンからすれば、「もっときれいに走ってほしい」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、選手の立場から見れば、勝つために、そして追い込み選手と認められるために競りに行く姿勢もまた競輪です。
都築が今後、追い込み選手としてどこまで自分のスタイルを確立していくのか。
勝ち上がりや着順だけではなく、どういう競輪をする選手なのかという部分でも注目していきたいと思います。
次走:10/10〜富山 F1
次走で見たいのは「松阪の続きをどう見せるか」
今回挙げた4人は、それぞれタイプが全く違います。
新山は自分のスタイルを貫く先行力。
斉藤樂は展開に応じて動ける自在性。
松岡貴久は追い込みの中にあるタテ脚。
そして都築巧は、競りで勝負する競走へのこだわり。
記念競輪は4日間の結果だけを見るのではなく、次の開催につながる「変化」を見るのも面白いところです。
今回の松阪で見せた走りが、次走でたまたま出ただけなのか、それとも今後の武器として定着していくのか。
そこを見極めることが、次の車券にもつながっていく。
今回の松阪記念を見て、私が次走で注目したいのはこの4選手。
新山響平、斉藤樂、松岡貴久、都築巧。
それぞれが松阪で見せたものを、次のレースでどう発展させてくるのか。
ここからの走りに注目していきたいと思います。
