2026.10.01

松阪競輪開設76周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪(GⅢ)」が、10月1日から4日までの4日間にわたって開催されます。

S級S班の郡司浩平、阿部拓真をはじめ、新山響平、ら全国の強豪が集結。

 

迎え撃つ地元・三重勢も、シリーズリーダーの浅井康太を中心に、谷口遼平、皿屋豊、西村光太らが参戦!

 

何より、この開催の先に見えてくるのが秋の大一番、寬仁親王牌。

 

もちろん記念競輪は一つのタイトルを争う戦いではあるが、GIを目前に控えたこの時期だからこそ、各選手がどんな状態で松阪に乗り込んでくるのか、そして4日間を通して何を見せるのかにも注目したい。

 

地元の主役は浅井康太

まず注目したいのは、やはり地元のシリーズリーダー、浅井康太だ。

松阪記念は過去2度の優勝実績があり、地元を知り尽くした存在。

42歳となった今もトップクラスで戦い続けており、今開催も中部勢の中心として大きな役割を担う。

直近の奈良記念でも決勝に進出しており、地元記念に向けて状態を上げてきている。

 

地元記念というのは、単純な脚力比較だけでは測れないものがある。

 

ファンからの期待、ラインの結束、そして何より「地元で負けたくない」という気持ち。

浅井が前で戦うにしても、若手を目標にするにしても、レースの中で三重勢をどう動かしていくのか。その判断力、レースメイクにも注目したい。

 

谷口遼平、皿屋豊、西村光太らも揃い、地元勢の存在感は十分。

特に皿屋は地元バンクを知る自力型として、自ら仕掛けていく場面もありそうだ。

 

昨年王者・新山、そして郡司

もう一人外せないのが新山響平。

昨年の松阪記念を制しているディフェンディングチャンピオンで、今年は大会連覇がかかる。

突っ張り先行を武器とする新山だけに、松阪でも積極的なレースが期待される。

共同通信社杯では準決勝で主導権を握って2着に粘り、決勝進出を果たしている。

 

そして昨年のグランプリ王者、郡司浩平

郡司は松阪記念73周年、74周年を連覇、当地との相性は抜群。

 

S班として参戦する今回も、当然ながらシリーズの中心的存在として地元勢に挑む。

 

郡司にとっても、ココは正念場。

GI、そして年末へ向けて流れを作っていきたい時期。

松阪で過去に結果を残しているだけに、どんな走りを見せるのか興味深い。

 

若手にも注目

強豪ばかりに目が行きがちなシリーズだが、若手の走りにも注目したい。

 

北日本からは山崎歩夢。

新山響平とともに北日本の先行力を担う存在として名前が挙がる。

今回の松阪記念は、上位陣の胸を借りながら、どこまで自分の持ち味を出せるかがポイントになる。

北日本は新山、山崎と積極型が揃っているだけに、ラインの組み合わせ次第では大きな存在になりそう。

 

そしてもう一人、角宗哉にも注目してみたい。

記念のような強豪が揃う舞台では、若手にとって一戦一戦が経験になる。

 

同時に、そこで上位選手を相手にどんなレースをするかによって、今後への期待値も変わってくる。

 

ちょっと注目してほしいこの選手!

そして、個人的に今回「ちょっと注目してほしい」と思っているのが地元の小西晴己だ。

大物選手がずらりと並ぶ松阪記念で、どうして小西なのか。

 

その理由は、前回の走りにある。

これまで自力中心の戦いをしてきた小西が、前回は果敢に番手戦へ挑戦。

単純に「前で動く」だけではなく、ラインの中でどんな役割を担うのかという部分に変化を感じさせた。

 

競輪選手にとって、戦法の幅を広げるというのは簡単なことではない。

 

特に記念競輪のようなメンバーが揃う舞台では、自力だけで全てのレースを組み立てるのは難しい。

番手を回ることで得られる経験、そしてそこで身につける判断力や対応力は、今後さらに上のステージを目指すうえで大きな財産になる。

 

しかも今回は地元記念。

浅井、谷口、皿屋、西村といった先輩たちが揃うシリーズだからこそ、小西がどんな位置で、どんな仕事をするのかを見てみたい。

 

車券的な意味だけではなく、「選手としての変化」という部分で注目してほしい選手。

 

松阪から寬仁親王牌へ

今回の松阪記念は、郡司、阿部のS班2人、オールスター王者の犬伏、昨年王者の新山、そして地元の浅井と、見どころの多いシリーズとなった。

さらに若手からベテランまで幅広いメンバーが揃い、展開一つで主役が入れ替わってもおかしくない。

 

松阪競輪場は400メートルバンクで、直線も比較的長く、差し・追い込みにもチャンスがあるバンク。

風の影響も受けやすいとされ、ラインの力だけではなく、当日のコンディションや仕掛けのタイミングも重要になる。

10月1日から始まる4日間。

もちろん「蒲生氏郷杯王座競輪」という一つのタイトルを争う戦いなのだが、その先には寬仁親王牌が待っている。

 

GIを前にして、誰が状態を上げているのか。

 

オールスター王者・犬伏はさらに勢いを加速させるのか。

 

昨年王者・新山は連覇で存在感を示すのか。

 

グランプリ王者・郡司は松阪で再び流れを取り戻すのか。

 

そして地元の浅井が、三重勢を率いて主役の座を奪うのか。

 

そんな強豪たちの戦いを楽しみながら、ぜひもう一人、小西晴也の走りにも目を向けてみてほしい。

 

記念競輪には、結果だけでは分からない「選手の変化」を見る楽しさもある。

 

秋の大一番を前にした松阪4日間。

強豪たちの現在地と、これからの競輪界を担う若手たちの成長。その両方を楽しめるシリーズになりそうだ。