京王閣記念最終日展望
2026.10.20
どうも!てんのうです!
京王閣記念「ゴールドカップレース(GIII)」はいよいよ最終日。

4日間にわたる戦いもクライマックスを迎え、最後に栄冠を手にする選手が決まる。
準決勝では、GIウイナー石原が力強い走りで勝ち上がり、杉浦は積極的な先行で決勝進出。
12Rでは取鳥が佐々木悠葵の先行をまくり切り、最後の一席をつかんだ。
一方、11Rでは落車が発生し、唯一のS級S班だった阿部拓真が棄権するという波乱も起きた。
そして迎える決勝は、杉浦を先頭に佐々木、鈴木、高橋、鰐淵と続く関東の5車ラインが最大の焦点となる。
対する石原には取鳥、岩本には嶋津が続き、3分戦の構図。
ラインの厚みを生かす関東勢に対し、別線がどう攻略するか。
準決勝を振り返りながら、決勝の展開を考えていきたい。
準決勝回顧①:石原颯が力で突破。GIウイナーの意地を見せる
10Rは石颯が1着。2着に岩本、3着には嶋津が入り、石原が決勝への切符を手にした。

レースは赤板で照井を篠田が突っ張る展開から始まり、打鐘で岩本が5番手から仕掛けて南関東勢が先行態勢へ。
そこへ石原もすかさず反応し、最終2コーナーで岩本を捕らえて先頭に立った。
岩本も番手に入り、直線で逆転を狙ったが、石原が最後まで踏み切って押し切った。
初日特選では8番手に置かれて7着と苦しんだ石原だったが、二次予選を1着で突破し、準決勝も連勝。
GIタイトルを獲得したことで相手の警戒が厳しくなる中、しっかり結果を残してきた。
ただし、本人のコメントからは、まだ完全に納得できる状態ではないこともうかがえる。
思い描いた動きと実際の反応にズレを感じているようで、脚力だけでは解決できない課題も抱えている。
それでも、準決勝で見せたスピードと勝負どころでの踏み込みは見事だった。決勝では取鳥雄吾が番手を回る。
石原が自分のタイミングで仕掛けられれば、タイトルホルダーの力を改めて示す場面があっても不思議ではない。
準決勝回顧②:杉浦が突っ張り先行。阿部拓真の落車が波乱を呼ぶ
11Rは杉浦が1着、高橋築が2着、鰐淵が3着に入り、関東勢がそろって決勝進出を決めた。

レースは赤板で杉浦が山崎賢人を突っ張り、主導権を譲らない展開。
山崎は8番手に下げ、杉浦がペースを上げて先行態勢を築いた。
最終2コーナーでは阿部拓真が4番手からまくりを狙ったものの、高橋のけん制もあり苦しい展開に。
さらに、阿部の後ろから進出を図った渡部幸訓との接触で落車が発生した。
渡部は1着入線したが押し上げにより失格となり、繰り上がりで杉浦が1着、高橋が2着、鰐淵が3着となった。
阿部は棄権となり、決勝進出を逃している。
結果だけを見れば関東勢の上位独占だが、杉浦の先行力と高橋の番手での対応力が光ったレースでもあった。
相手の仕掛けを封じ、ラインの形を崩さずに押し切った杉浦は、決勝でも主導権を握る存在となる。
そして、この勝ち上がりが決勝の並びにも大きく影響する。
杉浦の後ろには佐々木悠葵が入り、さらに鈴木竜士、高橋、鰐淵と続く5車ラインが形成された。
阿部の落車棄権は残念な結果となったが、決勝では残った選手たちがどのような戦いを見せるのかに注目したい。
準決勝回顧③:取鳥が強烈なまくり。地元・鈴木竜士も決勝へ
12Rは取鳥が1着、鈴木竜士が2着、佐々木悠葵が3着。

決勝最後の一席を巡る争いは、見応えのある攻防となった。
赤板では張野が先頭に立ったが、佐々木が打鐘前にこれを叩いて先行態勢へ。
7番手にいた取鳥は最終ホームから仕掛け、強烈なまくりを放った。
番手の鈴木も地元の意地を見せ、車間を空けながらけん制。
取鳥はそのけん制を乗り越え、佐々木も踏み直して抵抗したが、最後は取鳥が外からねじ伏せて1着となった。
鈴木は取鳥と佐々木の間を伸びて2着。
佐々木も先行して3着に粘り、関東勢の連係を決勝へつないだ。
鈴木はレース後、自分の動き以上に佐々木の頑張りを称えていた。
地元記念で結果を残したい気持ちは強いはずだが、まずは前を任せた選手の力を認める姿勢が印象的だった。
決勝では鈴木が関東ラインの3番手を回る。準決勝で見せた状態の良さを生かし、地元のファンの前で悲願の記念制覇を果たせるか。
最後の直線まで目が離せない。
決勝展望:5車ラインの関東勢をどう攻略するか
決勝の並びは次の通り。

最大のポイントは、関東勢が5車で結束したことだ。
先頭を任された杉浦は、ここまで積極的な仕掛けを続けて勝ち上がってきた。
決勝でも自力で戦うとコメントしており、ラインの長さを生かして主導権を握る展開が考えられる。
その番手には佐々木が入り、さらに地元の鈴木が続く。
杉浦がしっかり駆ければ、番手からの勝負に持ち込める佐々木にとっては絶好の展開となる可能性がある。
鈴木も3番手から直線勝負に備えられるだけに、関東ラインとしては理想的な並びといえる。
ただし、5車ラインだからといって簡単に決まるわけではない。
杉浦は連日積極的に仕掛けてきた分、疲労も気になるところ。
本人も疲れが抜けていないことを口にしている。決勝でどこまで踏み切れるかが重要になる。
一方、石原は取鳥を連れて自力勝負。
GIウイナーとして注目を集める石原にとって、ここで優勝できればタイトル獲得後の勢いをさらに強めることになる。
準決勝では岩本の先行を捕らえて押し切った。
脚力そのものは十分だが、本人は反応面に課題を感じている。
関東の5車ラインを相手に後方へ置かれると、仕掛けの距離が長くなり苦しくなる可能性もある。
早めに動くのか、相手の出方を見極めるのか。石原の判断が勝負を左右しそうだ。
番手の取鳥にとっても、石原の仕掛け次第ではチャンスが広がる。
準決勝では強烈なまくりを決めており、状態の良さはうかがえる。
石原が早めに仕掛けてラインで出切ることができれば、取鳥が最後に差し脚を伸ばす展開も考えられる。
そして岩本も忘れてはいけない。初日特選では山崎賢人のまくりに屈したものの、準決勝では石原に捕らえられながらも2着に粘った。
自力で戦う岩本は、関東ラインの長さをどう攻略するかが課題になる。
杉浦が主導権を握る前に動くのか、別線の仕掛けに乗るのか。岩本の判断がレースを大きく動かす可能性もある。
地元・鈴木竜士の悲願なるか。最後の直線まで注目
今回の決勝で最もドラマ性があるのは、地元・鈴木竜士の存在だ。

鈴木は準決勝で2着に入り、決勝では関東ラインの3番手を回る。
前には杉浦と佐々木という強力な自力型がいて、その後ろには高橋、鰐淵が続く。
5車の厚みを生かしたレースができれば、鈴木にも勝機が巡ってくるだろう。
一方で、鈴木自身が優勝を狙うには、前の選手に任せきりではなく、勝負どころでどのようにコースを確保するかも重要になる。
地元の期待を背負う中で、最後の直線でどこまで伸びるかが見どころだ。
関東ラインの結束力を重視しつつ、石原のスピードと取鳥の差し脚、そして岩本の仕掛けによる展開の変化まで考えておきたい。
杉浦が主導権を握り、佐々木が番手から勝負するのか。石原が力でラインを突破するのか。それとも岩本が別線から一撃を狙うのか。
京王閣記念の最後を飾る決勝は、ラインの厚みと個々の脚力がぶつかり合う一戦となりそうだ。
4日間の戦いを締めくくる優勝者が誰になるのか、最後の一瞬まで注目したい。
